Japan International Forestry Promotion and Cooperation Center
国際森林・林業協力人材育成研修


近年,海外における森林・林業協力分野で活躍する人材には,林業知識はもとより開発協力に対する広い理解が求められています。
当センターでは,開発途上地域における森林造成・保全活動等の一層の推進を図るために,これまでも国内外における研修を開催し人材の育成に長年取り組んできましたが,今年度も引き続き,わが国NGOの活動家や,これから海外を対象とした森林・林業協力事業に係わることを希望する方々を対象として,「国際森林・林業協力人材育成研修」を下記のとおり実施します。
      * 募集要領(PDF形式)
      * 応募用紙(PDF形式), 応募用紙(MS-Wordファイル)


1.研修目的
開発途上地域において熱帯林造成を行っているNGOなどの活動家に対し,森林造成技術等の研修を海外で実施し,優秀な人材を育成することを目的としています。特に今年度は,生物多様性を考慮に入れた住民参加型森林保全・造成活動のあり方について,講義や現地視察等,参加者同士の意見交換等を通して,参加者自らが考察し学び取れる機会を提供することに配慮します。
   
2.研修概要
インドネシアはかつて森林資源の豊かな国でしたが,過度の伐採,農業開発による農地への転換等により,現在では荒廃した林地が各所に広がりつつあります。バリ島の東隣に位置する西ヌサテンガラ州ロンボク島にもそのような荒廃地が大きく広がっており,国際緑化推進センター(JIFPRO)は,1996年から当地で荒廃地の再緑化活動の協力を行ってきました。1996年の造成地は既に立派な森林として成立しており,生態系を構成する動物相,植物相はより多様性の高い形へ変化してきています。
本研修では,同州森林局及び国立マタラム大学,インドネシア科学技術院の協力を受け,JIFPROや他の団体が実施している再緑化事業の現状・あり方等について講義や視察を通して学びます。具体的には,森林造成活動が生物多様性の保全・復旧に果たす役割や多様性を効率的に増進させるための緑化手法,当地での‘住民参加型森林保全・造成活動’のあり方等をコミュニティフォレスト造成地や現地事業参加者との話し合いを通して学びとり,支援者の立場からどのようなアプローチで森林造成活動に携わっていくべきか等について,現地の関係者と意見交換を行い考察します。
   
3.参加資格
海外を対象とした森林・林業協力事業の参加者
(現在,海外を対象とした森林・林業協力分野や開発協力分野の事業に携わっている実務者,或いは,将来においてそれらの活動に携わることを希望する者)
なお,参加者は熱帯地域での実習に耐えられる健康と,基礎的な英語力を必要とします(インドネシアでの講義・説明は英語で行われますが,通訳の配置は予定していません)。また,国内の事前研修(2日間)にも参加できることを前提とします。
   
4.募集人員
10名程度
   
5.研修内容・スケジュール
(1) 国内事前研修
国内(東京)において,熱帯地域での造林の基礎知識,生物多様性の保全に配慮した森林保全・造成活動,住民参加型の森林保全・造成活動についての基本的事項を学んだ上で,現地でのグループ別課題研究のための準備を行います。
 講師(予定):森川靖(早稲田大学教授),佐藤孝吉(東京農業大学教授),森林総合研究所研究者他
(2) 海外実習
インドネシア国西ヌサテンガラ州ロンボク島において,同州における林業政策等について学ぶほか,JIFPROの支援による森林造成地を見学するなど,当地での‘社会林業’の展開等について学びます。
  講師:西ヌサテンガラ州森林局職員,国立マタラム大学教授,他
(3) 研修スケジュール
国内: 2014年12月12日(金)〜月13日(土)
海外: 2014年12月14日(日)〜22日(月)
月日 テーマ 滞在地
12月 12日(金) オリエンテーション@:「JIFPROの活動概要」,「日程説明」等
開講式
講義:「生物多様性と森林」
講義:「熱帯林の諸問題と解決に向けて」
懇親会
東京
13日(土) 講義:「熱帯の造林技術」
講義:「熱帯林土壌の管理」
講義:「地域住民と森林保全・造成活動」
オリエンテーションA:「ロンボク島におけるJIFPROプロジェクト」
グループ別課題研究:研究課題・方針の決定
14日(日) 移動:羽田(深夜発)→ジャカルタ(早朝着)
移動:ジャカルタ(午前発)→マタラム(ロンボク島)(午前中着)
マタラム
15日(月) 現地開講式
講義:「インドネシアの森林・林業」
講義:「アグロフォレストリ−について」
講義:「民間企業による地域エネルギー源確保のための荒廃地植林」
講義:「生物多様性評価手法とその保全のための指針
講義:「特用林産物(沈香)の導入による住民参加型森林造成活動促進の試み」
講義:「ロンボク島の植生」 等
16日(火) フィールド見学:「森林造成地での生物多様性の評価手法」
17日(水) フィールド見学:「地域住民と民間企業の協働による荒廃地再生のための植林」
            (プロジェクト参加住民への聞き取り調査,意見交換)
講義:「CDM植林概論」
18日(木) フィールド見学:「ロンボック島の生物多様性」
フィールド見学:「アグロフォレストリー導入による参加型植林プロジェクト」
フィールド見学:「小規模CDM植林を通した荒廃地の再生」
実習:植林体験
19日(金) フィールド見学:「人工導入による住民参加型森林造成プロジェクト」
フィールド見学:「ロンボク島の生活と文化」
20日(土) 成果発表準備
グループ別課題研究成果発表会
閉講式
21日(日) 移動:マタラム(午前発)→デンパサール(午前中着)
フィールド見学:JIFPROによる森林造成地の見学
機中泊
22日(月) 移動:デンパサール(深夜発)→羽田or成田(早朝着)
(スケジュール,プログラムは変更する場合があります)

6.参加費
7万円
なお,日本国内旅費,旅券取得・予防接種にかかる費用,及び研修期間中の食事代等個人的諸経費は参加者の自己負担となります。
   
7.応募方法等
参加希望者は,下記提出書類を当センターへ提出して下さい。
提出していただいた書類をもとに参加者を選考し,締切りから1週間程度で選考結果を通知いたします。
提出書類: @ 参加申込書(別紙指定様式に必要事項を記入して下さい)
        A パスポートのコピー(顔写真のあるページ)
応募締切: 2014年10月31日(金)(必着)
   
8.応募書類提出・お問い合わせ先
〒112-0004 東京都文京区後楽1-7-12 林友ビル3F
公益財団法人 国際緑化推進センター (担当:飯田,高橋)
 Tel: 03-5689-3450  Fax: 03-5689-3360  E-mail: toshimasa@jifpro.or.jp (アドレスの部分をクリックして下さい。)